デジタルで過疎化に歯止めをかける
少子高齢化や都市部への人口集中により、多くの地域で過疎化が進んでいます。人口減少に悩む自治体は、地域に関わる人の数を増やしてコミュニティの消失を阻止しようと、デジタル技術を利用した賑わいづくりに乗り出しました。
デジタル住民が地域を支える存在に
現実の課題をデジタル技術で解決する取り組みは、電子的な住民票を発行することで地域に関与できる特典を与える「デジタル住民票」などの普及に発展。たとえば、故郷への愛着を抱きながら都市に暮らす人や、子どもを自然豊かな場所で遊ばせたい都市部の子育て世帯などが、デジタル住民として地域活動に参加するようになるのです。彼らは、現実の住民を数で追い抜き、地域活性化に欠かせない存在となるかもしれません。
デジタルコミュニティごとに独自制度を整備
一方、デジタル空間では国境や文化を越えた交流が広がっていきます。人々のつながりはより強固になり、デジタルコミュニティ内での結婚制度などが登場するでしょう。しかし、交流が盛んになるにつれトラブルも発生。コミュニティごとのガイドラインが必要になるはずです。性的ハラスメントは許さないが、アバターどうしで生き残りをかけて戦うゲームは認めるなど、デジタル空間では人々が試行錯誤しながら、独自の社会制度を築いていくでしょう。