
2035年の社会像と
日立GLSがめざす
「人視点のビジョン」
日立GLSの未来洞察
気候変動や感染症の流行など、地球環境・社会環境が絶えず変化する昨今。さまざまな課題が複雑に絡み合う時代において、個人や企業、社会による、持続可能な解決策の検討が重要視され、企業経営のあり方も大きく問われています。
私たち日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立GLS)は、パーパスを起点としたサステナブル経営を推進しています。大切なのは、お客さまをはじめとしたさまざまなステークホルダーの価値観がどのように変化し、多様化していくのか洞察することだと考えています。絶えず変化する価値観やライフスタイルに思いを巡らせることで、次世代を見据えた持続可能な事業活動に転換していけるはずです。
そのために、日立GLSは未来の価値観変化を洞察した「2035年の22のきざし」を策定。そのきざしを使って全9部門から集まった若手・中堅従業員がワークショップを行い、サステナブル経営と事業ビジョンをつなぐ「人視点のビジョン」を明確にするために議論しました。
さまざまな業界の現場の最前線で、頭脳と肉体の両方を駆使して働くフロントラインワーカーが生き生きと働き、同時に地域や社会に貢献できる社会像と、日立GLSがめざすべきビジョン*1を形成しました。

*1ビジョン:日立製作所研究開発グループデザインセンタの協力の元で制作
*2PEST:社会や企業を取り巻く外部環境を「Politics(政治)/Economy(経済)/Society(社会)/Technology(技術)」の4つの観点から分析し、将来的な影響やリスク、機会を把握するためのフレームワーク
目次
- きざしを活用したワークショップの議論
- きざし「天候中心の再エネ生活」から描く社会像
- きざし「循環重視の価値交換」から描く社会像
- 2035年の社会像をもとに日立GLSがめざす「人視点のビジョン」
- 「人視点のビジョン」が実現した日常
- WX(ワークトランスフォーメーション)が実現した日常
- GX(グリーントランスフォーメーション)が実現した日常
- サステナブル経営と事業ビジョンをつなぐ
「人視点のビジョン」で社会に貢献
ワークショップから
「人視点のビジョン」
形成までの流れ

きざしを活用したワーク
ショップの議論
日立GLSの中長期的な事業領域と関連するきざしを起点に、社会の変化や人々の価値観の変化を議論し、「日立GLSとして何ができるか」という観点から2035年の具体的な社会像を描きました。
きざし「天候中心の再エネ生活」から描く社会像
議論のもとになったきざし
2035年の22のきざし「天候中心の再エネ生活」

2035年に向けて
日立GLSには何ができる?
人々の環境意識が高まると、日常生活で使うエネルギーのみならず、データセンターで使われるエネルギーすらも環境に配慮しているかどうか問われるようになるでしょう。AIの発展・普及によって必要不可欠になるデータセンターのエネルギー消費効率化や、運営に関わるフロントラインワーカーのために、空調ソリューション事業を担う日立GLSに何ができるか考えました。
需要が高まるデータセンターを通じて
地域社会に貢献できないだろうか?
2035年の社会像|
人視点のアイデア
データセンターの排熱を利用して地域インフラを整備・支援する

- データセンターの省エネで高効率な冷却システム
- データセンターの排熱を利用したハウス栽培
- データセンターの排熱を利用した温泉
- データセンターの排熱を利用し水槽の温度管理をする水族館

ちゃんと地域のことまで考えてくれてるのがうれしいよね
データセンター近辺の住民の声
きざし「天候中心の再エネ生活」から描く社会像
議論のもとになったきざし
2035年の22のきざし「循環重視の価値交換」

2035年に向けて
日立GLSには何ができる?
エシカル消費につながることが行動の決め手になり、資源を再利用して製造された製品の価値や、地域貢献を意識した消費行動で得たお金の価値が高まるでしょう。すると、資源もお金も循環させる仕掛けづくりが企業に求められるようになるかもしれません。労働人口不足がより深刻になる日本で、自治体や企業だけでなく市民もフロントラインワーカーとして地域の持続可能性を支えられるように、日立GLSの事業領域である家事、とくに「洗濯」を通じて何か貢献できないか考えました。
洗濯を起点とした
循環型社会への貢献はできないだろうか?
2035年の社会像|
人視点のアイデア
地域の資源循環のハブとなるエコなランドリーステーションをつくる

- 再生プラスチックを使用した洗濯カゴ
- 洗濯に使う水も循環させて再利用
- 洗濯の待ち時間に日立製品の試用が可能
- 休日に親子で体験学習や、学校の教材・見学など環境学習の場として活用してもらう
- 再生資源で製造した洗濯機をソーラー発電で動かす
- 消費電力や水量を抑え、環境に配慮した洗濯を体験

日立さん、洗濯のほかにも環境のために何ができそうかな
地域のエコなランドリーステーション利用者の声
2035年の社会像をもとに日立GLSがめざす「人視点のビジョン」
ワークショップを通じて見えてきた2035年の社会像をふまえ、さらに議論を行い日立GLSがめざす「人視点のビジョン」を形成しました。
WXで心豊かな暮らしを。
GXで持続可能な未来を。
人々の毎日に
寄り添い続けます。
WX(ワークトランスフォーメーション):フロントラインワーカーの能力を強化・拡大し、 安全性とやりがいを高め、働く幸せと生産性が両立されている状態
GX(グリーントランスフォーメーション):クリーンエネルギーへと転換し、経済社会システム全体を変革しようとする取り組み
日立GLSは、WXとGXを掛け合わせ、心豊かな暮らしと持続可能な未来を築き、人々の毎日に寄り添うことをめざします。

「人視点のビジョン」が実現した日常
フロントラインワーカーのウェルビーイングを24時間365日支援し、笑顔のある暮らしを提供するとともに、その価値を職場や社会、環境へ広げ、持続可能でグリーンな社会をめざします。


WX(ワークトランスフォーメーション)が実現した日常
- 1. 品質を維持したまま食品や医薬品を
迅速で安全に届ける社会システム - 輸送の温度管理が高度化、自動配送用の冷凍宅配ロッカーが街に設置され、働き手の負荷を軽減。いつでも安全に品物を受け取れる。
- 2. ひとりひとりが多様なライフスタイルに合わせて
快適に暮らせる社会 - 共働き世帯に向けた家事サポートなど、働く人の生活に寄り添った家事・育児・介護支援で暮らしの質が高まる。家で留守番している子どもをロボットが見守り、両親は安心して仕事ができる。
- 3. 家事は負担から、学び・楽しむものに
人々をエンパワーメントするハウスワーク - 掃除機をかけることで部屋のインテリアコーディネートのヒントが得られるなど、家事に新たな知識や機会、人とのつながりを加えることで、家事は学びの機会に変わる。
- 4. 人とAI・ロボットが切磋琢磨しながら
生産性と働きがいを両立できる職場 - ロボット/AIと作業者が業務ナレッジを共有し合うことで互いに成長できる、働きがいのある職場が増える。従業員のウェルビーイングだけでなく、スマートファクトリーが働き方のモデルケースとして地域に貢献する。

GX(グリーントランスフォーメーション)が実現した日常
- 5. 生成AIの活用をサステナブルに支える
データセンターの冷却システム - データセンターの省エネに加え、排熱エネルギーを活用した水族館や温泉など、地域住民が利用できる形で還元される。
- 6. 地域の魅力と環境価値を向上させる
グリーンビルディングによる街づくり - 環境に配慮した省エネシステムやビルの緑化、避難拠点としての防災機能拡充など、地域の魅力となる街づくりに貢献する。
- 7. 必要な時に適切な電力を届ける
家庭と地域のエネルギーマネジメント - 家電の省エネ運転でたまった電力をお隣さんにお裾分けするなど、家庭と地域をつなぐエネマネが広がる。適切な電力が必要な時間や場所へ届けられる。
- 8. 地域一体となって環境価値を創出し
発信するエココミュニティ - エコなランドリーで地域住民が環境に配慮した洗濯を体験しながら、地域や環境のためにできることを考えている。環境への取り組みを地域に発信し、貢献の輪を広げていく。
サステナブル経営と事業ビジョンをつなぐ
「人視点のビジョン」で社会に貢献
ESG投資が加速する中、企業は事業ビジョンとESGの両輪で経営を進めることが求められています。社会イノベーション事業を担う日立グループにとって、多様なステークホルダーの理解・共感を得ることが不可欠です。
そのため、日立GLSもサステナブル経営と事業ビジョンをつなぐ「人視点のビジョン」を取り入れています。これにより、ウェルビーイングな社会への貢献を生活者やフロントラインワーカーの視点で捉え直し、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
