top commitment
トップコミットメント
私たちはパーパスを起点として、
サステナブルな社会の実現に貢献することと、
企業として持続的な成長を果たすことを両立するために、
サステナブル経営を推進します。
世界経済のボーダレス化が進む中、気候変動や資源の枯渇、経済格差、貧困、人権問題、感染症パンデミックや地政学的リスクの高まりなど、さまざまな社会課題が私たちの日常生活に影響し、先行きが不透明になっています。
このような中、日立グループでは、2024 中期経営計画において「データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現して人々の幸せを支える」ことを掲げていますが、日立グローバルライフソリューションズが属するコネクティブインダストリーズセクターは、これまで培ってきた事業基盤とデジタル技術を融合して、サステナブルな価値を生み出すとともに、循環型モノづくり企業へと変革することを大きな柱に掲げています。
当社は、自らのパーパスを「ひとりひとりに、笑顔のある暮らしを。人と社会にやさしい明日を。私たちは、未来をひらくイノベーションで世界中にハピネスをお届けします。」と定めています。従業員全員が同じゴールに向かって進むための道しるべとして、自らの想いをかたちにしたものです。
私たちはパーパスをすべての取り組みや行動の起点として、人々のQoL向上やサステナブルな社会の実現に貢献すること、企業として持続的な成長を果たすこと、これらを両立するためにサステナブル経営を推進しています。変化の激しい世の中にあっても、事業を通じてお客さまや社会の課題を解決する力、グローバルに事業を展開する力、従業員の多様な働き方を可能にする組織の力、社会の要請や期待に応え社会的責任を果たす力を強化し続け、企業として持続的に成長していきます。パーパスの実現そのものが、私たちのサステナブル経営です。
■環境(E)について
まず、環境課題の解決が不可欠です。環境に配慮した製品開発に注力し、省エネ性能の更なる向上、再生材料の利用拡大に努めています。また、製品をより長期にわたって使用していただける仕組みとして、コネクテッド家電や空調グリーンソリューションによるアフターサービスの充実と即応性を強化していきます。資源循環においては、リサイクルしやすい製品設計や新たなリサイクル技術の開発、素材の再生、リファービッシュ品(メーカー再生品)による製品循環を進めています。さらに、モノづくり拠点における省エネルギー、再生可能エネルギーの活用拡大などで2030年のカーボンニュートラル達成、そして2050年にはフルバリューチェーンでのカーボンニュートラルをめざします。
■社会(S)について
次に、お客さま、従業員、パートナー企業など多岐にわたるステークホルダーから、信頼される企業であることが重要です。DEI(Diversity, Equity and Inclusion)を推進し、人権を尊重するとともに、 “誰もが力を発揮できる職場”を作り、発展させていくことでイノベーションを加速していきます。そして家事効率化や健康で豊かな暮らしを支える家電製品、医療や産業の高度化・発展に貢献する空気質管理などで、人々のウェルビーイングに寄与します。また超高齢社会において、より多くの方に使いやすい製品・サービスをお届けできるよう、ユニバーサルデザインやアクセシビリティを高めていきます。これらを進めていくために、従業員一人ひとりが社会課題を自分ごととして捉え、情熱をもって取り組めるように人財を育成しながら、従業員エンゲージメントの向上に取り組んでまいります。
■ガバナンス(G)について
最後に、公正な判断による経営のために、自らの取り組みを管理し統制できることが重要と考えます。製品の安全性は最も基本的な要件です。私たちは「製品安全自主行動計画」を定め、品質管理にとどまらず開発時のアセスメントや確認検証を推進しています。またグローバルサプライヤーとして、当社の技術情報や、お客さまの情報など様々な情報の価値を尊重し、情報セキュリティの観点から管理体制の確立と運用を徹底しています。個人情報保護については、方針・規則を定めて従業員に周知し、適切な管理に努めています。そして従業員全員が、企業倫理やコンプライアンスを順守するとともに、社内教育や自己監査を実施しています。職場環境においては、従業員が健康で安全に業務を推進できるよう、安全衛生委員会を組織し、巡視や監査を実施して継続的な改善に努めています。
私たちは、2024中期経営計画の中で、グリーン、デジタル、イノベーションで人々のQoL 向上とサステナブルな社会の実現に向けてサステナブル経営を推進してまいります。ステークホルダーのみなさまとともに挑戦し、成長してまいります。今後も日立グローバルライフソリューションズにご期待ください。
取締役社長