大学卒業後、主に業務用空調の業界で施工管理や営業、設計などの業務に携わってきました。前職は、業務用空調の自動制御メーカーで技術営業を担当。2021年、当社に入社しました。志望の理由は、これまで業務用空調の業界で培ってきた経験を活かし、“攻め”の営業にチャレンジしてみたいと思ったから。前職は技術営業といっても、どちらかというと技術寄りで、担当する客先もほぼ固定されていたので“守り”のウエイトが高かったのです。当社は、業務用空調の業界でも大手メーカーであり、そのブランド力に魅力を感じたことも大きかったですね。また、前職では多忙でプライベートな時間がなかなかとれず、ワークライフバランスのとれた働き方ができることも転職にあたっての大切なポイントでした。
総合建設会社や大手設計事務所を対象とした技術営業を担当し、建物の設計の段階で日立の空調機器を採用してもらえるように、製品のPRや関連情報の提供などを行っています。現在、担当する顧客は大手を中心に10社ほど。日々の活動としては、顧客への訪問を重ねながら信頼関係を築いていくことが基本となります。また、建物の施主に出向き、製品のプレゼンを行うことも。その一方で、設計や設備に関する相談に対応したり、技術的なサポートも重要。「営業」と「技術」の両輪が求められる仕事なのです。客先から得た情報を社内にフィードバックし、次の製品開発につなげていくことも私たち技術営業の大切な役割です。
前職でも業務用空調の業界で同様の技術営業に携わっていたので、その経験が大いに活きています。前職のキャリアを高く評価してもらえて、入社早々に大手の顧客を任されました。この信頼されている感が仕事のやりがいにつながっています。他社では「営業」と「技術」を分けているところもありますが、当社では「技術営業」として一人の担当者が対応。その分、幅広い知識やスキルが求められますが、責任も達成感も大きいのです。入社してそろそろ1年となり、少しずつ顧客との信頼関係も築けてきました。最近では、ターゲットとする案件を絞り込み、積極的に情報を提供したり、設計図の作図をサポートしたり、“攻め”の営業活動を進めています。受け身ではなく、自分なりに戦略を立てて挑んでいくスタイルが当社の技術営業の醍醐味なのです。
前職でも業務を通じて当社の技術者に接する機会がありました。その時に感じたのは、温和な人が多いなということ。その印象は入社後も変わりませんね。一方、入社して感じる当社の特徴は、一人ひとりの個性や能力を尊重しつつも結束力がとても強いことです。これは大手メーカーでありながら基本的には少数精鋭という仕事の進め方によるものなのかもしれません。営業で壁にぶつかって悩んでいると、上司や先輩をはじめまわりの人たちがすぐに集まってくれて、問題が解決するまで親身にサポートしてくれます。私のようにキャリア入社した社員にとっても、安心して仕事に取り組める環境があると感じています。転職して残業時間も減り、ワークライフバランスも充実しています。
私が所属するグループには、顧客からも同業者からも「業界屈指」と評価されるような先輩たちがいます。営業的センスばかりでなく技術的な引き出しも豊富で、その背中を見ていると凄みを感じるほど。この先輩のように顧客から揺るぎない信頼を得られる技術営業をめざしています。最近、SDGsなど環境課題への社会的な関心の高まりとともに、業務用空調機器が担う役割に注目が集まっています。一方、BIM（Building Information Modeling）やクラウド連携などの先進技術が次々と導入され、新しい知識やスキルを持つキャリア入社の人財が活躍できるチャンスが増えてきているように思います。当社でも、社会課題の解決に向けて、日立グループの各社と連携した取り組みをスタートしています。将来、私もこのようなスケールの大きなプロジェクトに携わってみたいですね。
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