日立グローバルライフソリューションズグループでは、再生プラスチックの利用拡大に向けて、さまざまな取り組みを行っています。その一例をご紹介します。

冷蔵庫

GPPS*1リサイクル技術の活用
不純物の混じったGPPS再生プラスチックの透明度を改善する技術を活用し、再生プラスチックの利用拡大に取り組んでいます。

*1 general purpose polystyrene(汎用ポリスチレン)

画像: 再生プラスチックの利用拡大
  • 透明度の高いリサイクルペレットにするため、再生材メーカーとともに評価・検討し、製造過程に洗浄工程と塩水選別工程を設けました。これにより、不純物を除去し、原材料の褐色から透明感のあるGPPSへの再生を可能にしました。
  • 冷蔵庫の内装部品に採用可能な透明度の高いGPPS再生プラスチックを採用することで、製品への再生プラスチック利用拡大を図っています。

画像: 冷蔵庫再生工程別GPPSの色味

洗濯乾燥機

意匠部品への再生プラスチック利用拡大に向けた取り組み
意匠部品には大物プラスチック部品を多く採用しており、再生プラスチックの利用拡大のためには、意匠部品への適用が不可欠となります。

  • 再生プラスチック材を製造する工程でガスヤニが生じるため、プラスチック材に黒い炭化物が含まれることがあります。炭化物は、製品意匠面に黒点として現れるため、これらの部品は廃棄していました。
  • 洗濯機は、白色の外観が好まれるため外装部品は白を基調とした色相が用いられています。このため、目立たない大物プラスチック部品にのみグレーの着色を施しています。
  • 白色からグレー色に変更することで、再生プラスチック材を製造する際に生じる黒い炭化物を目立たなくすることが可能となり、部品成型時に発生する不良を低減し、廃棄物を削減しています。
画像: 洗濯乾燥機

コードレス スティッククリーナーPV-BH900SL

コードレス スティッククリーナーPV-BH900SL

本製品では、2022年度モデルPV-BH900SKと同様、製品本体のハンドルカバーや付属品のスタンド式充電台等に使用しているプラスチック素材のうち、再生プラスチックを質量比で40%以上使用しています。また、使用する再生プラスチックの種類を入手しやすさや質感の観点から見直し、高い品質感を保ちながら積極的に活用しています。

さらに、製品の廃棄・リサイクル時に異物の原因となりやすい塗装や印刷などの二次的な加工を極力排除することで、リサイクル性にも引き続き配慮しています。

このような環境に配慮したモノづくりや、ユーザーの生活スタイルに寄り添うデザインが評価され、2022年度モデルPV-BH900SKで受賞した「2022年度グッドデザイン金賞」の認定を新製品PV‐BH900SLでも受けることができました。また、世界三大デザイン賞といわれる「iF Design Award 2023」ならびに「Red Dot Design Award 2023」も受賞しました。

画像1: コードレス スティッククリーナーPV-BH900SL
画像2: コードレス スティッククリーナーPV-BH900SL
画像3: コードレス スティッククリーナーPV-BH900SL

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