製造拠点における水利用効率改善の取り組みと水リスクへの対応

当社は、高度循環社会の実現に向け、長期目標「日立環境イノベーション2050」にて、使用する水の利用効率を2050年度までに2010年度比で50%改善する目標を掲げています。

製造拠点では、製品の試験や設備の冷却、塗装などの生産工程で水を使用しています。水の利用効率を向上させるため、IoT化による水使用量の可視化や、巡回による配管の漏水調査など管理強化に努めています。

また、水リスクへの対応として、日立グループ「水リスクガイドライン」に基づき、製造拠点の水リスクの特定・評価を年1回実施しています。

活動結果

2022年度は、水使用量原単位*1を基準年度の2010年度比62.4%とした目標に対して、48.9%と目標を達成しました。

また、水リスクの評価結果では、早急に対処すべき大きなリスクがある拠点は確認できませんでした。

*1 水使用量を活動量で割った値。
*2 水使用量と密接な関係をもつ値。(例:生産高、生産数量など)

画像1: 活動結果水使用量原単位の改善

製造拠点における廃棄物削減の取り組み

当社は、高度循環社会の実現に向け、長期目標「日立環境イノベーション2050」にて、使用する資源の利用効率を2050年度までに2010年度比で50%改善する目標を掲げています。

長期目標達成のため、「2024環境行動計画」では、廃棄物有価物発生量原単位、廃棄物埋立ゼロ、プラスチック廃棄物有効利用率を指標に目標を設定し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動*1を推進しています。

活動結果

2022年度は、廃棄物有価物発生量原単位*2を基準年度の2010年度比115.7%とした目標に対して、85.3%と目標を達成しました。

また、多賀事業所、栃木事業所の両事業所において、廃棄物の埋め立て処分量を限りなくゼロに近づける埋立廃棄物ゼロ*3を達成しました。

プラスチック廃棄物有効利用率は、99.6%と2024年度目標を前倒しで達成しました。

*1 資源を有効利用するための取り組み。Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つの英語の頭文字をとったもの。それぞれの意味は以下の通り。
・リデュース: 使用済みとして廃棄する量を削減すること。
・リユース: 使用済みとなったものを廃棄せずに再利用すること。
・リサイクル: 使用済みとなったものを資源として再生利用すること。
*2 廃棄物および有価物の発生量を活動量で割った値。
*3 日立グループでは、当該年度最終処分率(埋め立て処分量/廃棄物有価物発生量)0.5%未満と定義。
*4 廃棄物有価物発生量と密接な関係をもつ値(例:生産高、生産数量など)。

画像2: 活動結果廃棄物有価物発生量原単位の改善

画像3: 活動結果プラスチック廃棄物の有効利用

家電リサイクルの推進

家電リサイクル法*1は、メーカー等(製造および輸入販売を行う業者)に対して、自ら製造・輸入した家電製品4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の使用済みとなった製品のリサイクル(再商品化)を義務づけています。さらに製品ごとに再商品化率*2の基準を定めており、基準を上回る再商品化率の達成が求められています。

同法への対応として、当社を含む同業5社*3を中心としたメーカー(Bグループ)で連携を図り、全国規模での効率的なリサイクルシステムを構築し運営しています。

このような取り組みにより、2022年度の当社使用済み家電製品3品目(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)の引取台数は約1,732千台、再商品化重量は約66ktでした。再商品化率は、冷蔵庫・冷凍庫80%、洗濯機・衣類乾燥機94%、ブラウン管式テレビ74.0%、液晶・プラズマ式テレビ87%と法定基準を上回る再商品化率を達成しました。

今後も、高度循環社会の実現に貢献し、再商品化率の向上や再資源化を推進するため、リサイクル技術の開発に取り組んでいきます。

*1 特定家庭用機器再商品化法
*2 製造業者等が引き取った使用済家電製品のうち、部品および原材料として有償または無償で譲渡したものの割合を重量で評価。
 再商品化率法定基準:冷蔵庫・冷凍庫:70%、洗濯機・衣類乾燥機:82%、ブラウン管式テレビ:55%、液晶・プラズマ式テレビ:74%
*3 シャープ(株)、ソニー(株)、(株)富士通ゼネラル、三菱電機(株)、日立グローバルライフソリューションズ(株)の5社。

トピックス① リサイクル技術の開発

画像1: 高度循環社会をめざす取り組み冷蔵庫ガラスドア分離装置

ガラスドア冷蔵庫を製造・販売している当社では、リサイクル処理におけるガラスドアのガラス板を効率よく分離、研磨し、再資源化をめざすための研究開発を進めており、2021年11月には「冷蔵庫ガラスドア分離装置」を開発しました。

この装置では、ガラスドアをドア部分とガラス板に分離することで、ドア部分に使用されているプラスチックや金属などの再資源化を可能にしました。

一方で、ガラス板については、ウレタンや塗料などが付着していたため、ガラス素材として再資源化することが困難で、路盤材など別素材として利用していました。

画像2: 高度循環社会をめざす取り組みガラス研磨システム

そこで、このガラス板を研磨して付着したウレタンや塗料などをきれいに除去する「ガラス研磨システム」 を開発しました。これにより、同じガラス素材としての利用(水平リサイクル)が可能になり、分離したガラス板の用途が広がりました。

このシステムは、(株)関東エコリサイクルのリサイクルプラントにて、2023年7月から稼働を開始しました。本格稼働後もさらなる改良に取り組んでいます。

ガラス研磨システムの特長

  • 「ガラス研磨システム」は、複数の回転ブラシでガラス板の表面を研磨して付着物を除去する「表面研磨方式」を採用しました。
  • ガラス板の投入角度やブラシの回転などを組み合わせて研磨することで、ウレタンや塗料などの付着物を除去することが可能となりました。
画像3: 高度循環社会をめざす取り組み

トピックス② 再生プラスチックの利用拡大

当グループでは、資源循環の取り組みとして、再生プラスチック材の利用拡大を推進しています。

(株)関東エコリサイクルでは、使用済み家電製品を解体・粉砕して再資源化を行っています。解体・粉砕の過程で生成されたミックスプラスチックから単一素材化するプロセスを確立するため、今後、素材選別装置を導入し、廃プラスチックの供給量拡大を図っていきます。

また、調達ルートの一つである日立アプライアンステクノサービス(株)では、高機能プラスチック材や再生プラスチック材の製造を行っています。リサイクルペレットの供給量拡大を図るため、今後、押出成形機ラインを増設していきます。

こうした活動を促進するとともに、再生プラスチック利用に関する技術開発に取り組み、 当グループ内における資源循環の実現をめざします。

画像: トピックス② 再生プラスチックの利用拡大日立グローバルライフソリューションズグループにおける再生プラスチック利用の流れ

トピックス③ 環境負荷の低い製品開発~洗濯乾燥機

長期使用による高度循環社会への貢献~ドラム式洗濯乾燥機BD-STX120H
省エネだけでなく、製品の省資源化を図るとともに、お手入れの容易化などにより製品の長期使用にも配慮しています。

画像4: 高度循環社会をめざす取り組みBD-STX120H【2022年9月発売】

省資源化への配慮
洗濯~乾燥運転での乾燥運転を見直し、当社従来機種(BD-STX110G)に対し時間短縮や消費電力量を低減させるとともに、本体寸法を変更せずに洗濯容量を11kgから12kgに大容量化を実現し、体積効率(洗濯容量/本体体積)を向上させて省資源に配慮しています。

お手入れ容易化のためのさまざまな工夫

  • 製品本体上面の乾燥フィルターをなくした「乾燥フィルターレス」構造の採用とともに、従来からの「洗濯槽自動おそうじ」、「乾燥ダクト自動おそうじ」に加えて「ドアパッキン自動おそうじ」を新たに搭載
  • 3つの自動おそうじ機能で乾燥運転で出たホコリや糸くずを本体の左下部にある容量アップした箱型の「大容量糸くずフィルター」でまとめて捕集、ホコリ・糸くずを一か所に集めて、お手入れの手間の軽減やごみ捨て頻度を低減

画像5: 高度循環社会をめざす取り組み「乾燥フィルターレス」、「大容量糸くずフィルター」と3つの「自動おそうじ」(イメージ図)

トピックス③ 環境負荷の低い製品開発~オーブンレンジ

長期使用による高度循環社会への貢献~オーブンレンジ MRO-W10A
スマートフォンと連携した調理をアシストする機能の搭載とともに、さまざまな工夫により、庫内の汚れ防止、お手入れの容易化を図り長期使用にも配慮しています。また部品の削減などにより解体性にも配慮しています。*1

*1 2023年度モデル(MRO‐W10B、MRO‐W1B、MRO‐S8B)についても、同様の構造とし、製品の長期使用や解体性にも配慮しています。

画像6: 高度循環社会をめざす取り組みMRO-W10A【2022年7月発売】

解体性への配慮
製品内の配線の見直し等により部品点数削減を図り、製品の解体性にも配慮しています。

お手入れ容易化のためのさまざまな工夫

  • シリコン系塗装を採用した汚れが付きにくく、落としやすい庫内側面
  • 外して丸洗いできるセラミック素材のテーブルプレート
  • ヒーターが露出しない拭きやすいフラットな庫内天面
  • 外して洗える給水タンク、つゆ受けの採用
  • 調理ソフトの改善とテーブルプレートの縁高さを高くし、レンジ運転だけでなくオーブン・グリル調理時にも調理物の汁漏れを抑制

画像7: 高度循環社会をめざす取り組み汚れの抑制や清掃の容易さを図った仕様(イメージ図)

トピックス③ 環境負荷の低い製品開発~冷蔵庫

画像8: 高度循環社会をめざす取り組みR‐MR7S 【2022年4月発売】

製品のリサイクルしやすさの改善

デザイン性と解体のしやすさの両立が可能な技術開発に取り組んでいます。
従来の発泡ウレタンを断熱材に用いた冷蔵庫では、ウレタンとその他の部品が固着し、製品リサイクル時の解体のしやすさに課題がありました。そこで、ウレタン発泡レス冷蔵庫を開発し、解体性の改善に取り組みました。

リサイクルのしやすさに配慮した工夫

スチロール、硬質ウレタンボードを断熱材に活用したウレタン発泡レス筐体を開発することにより、使用済み製品となった段階でリサイクルする際には、部品締結のねじを外すことで容易に解体・分別することが可能になります。

画像9: 高度循環社会をめざす取り組み

トピックス③ 環境負荷の低い製品開発~スティッククリーナー

画像10: 高度循環社会をめざす取り組みPV-BH900SK【2022年8月発売】

長期使用による高度循環社会への貢献~コードレス スティッククリーナーPV-BH900SK

お手入れの容易化などを図り、製品の長期使用に配慮しています。*1
*1 2023年度モデル(PV-BH900SL)についても、同様の構造とし、製品の長期使用にも配慮しています。

長期使用をめざしたさまざまな工夫

  • ヘッドの回転ブラシの先端をループ形状にした「からまんブラシ」を採用して、回転ブラシに髪の毛などがからまりにくくしています。
  • 容易に外せて水洗い可能な吸口の回転ブラシやダストケース部を採用しています。
  • 工具無しで取り替えられる「カセット式リチウムイオン電池」を採用し、サービス性やリサイクルの容易性にも配慮しています。
画像11: 高度循環社会をめざす取り組み

トピックス④ 資源循環に対応したサービス事業の拡大

当社では、資源循環を促進するため、 2021年11月からアウトレット品の販売を、さらに、 2022年10月からリファービッシュ事業を開始し、サービス事業を拡大しています。

リファービッシュ品(メーカー再生品)とは、お客さま宅に配送後に開梱した時、もしくは短期間使用後に、外観または性能に一部不具合がありメーカーに返品された製品を再生したものです。

不具合部分の部品交換に加え内部の清掃や外観検査、性能検査などを実施し、合格した製品を当社のオンラインストアにおいてリファービッシュ品として販売しています。

また、アウトレット品とは、梱包材に汚損、破れ、傷つきなどが生じているものの、商品本体には問題が無い場合において、梱包状態をウェブサイトで説明し、当社オンラインストアのアウトレットコーナーで販売しているものです。

画像: トピックス④ 資源循環に対応したサービス事業の拡大注)梱包状態の一例 (イメージ)

このように、リファービッシュ品やアウトレット品の販売サービス事業を通じて環境負荷の低減にも貢献していきます。

リファービッシュ品(メーカー再生品)として販売するまでの流れ

画像12: 高度循環社会をめざす取り組み
画像13: 高度循環社会をめざす取り組み

日立の家電品リファービッシュ品のオンラインストア
https://store.kadenfan.hitachi.co.jp/store/e/erefurbis/

画像14: 高度循環社会をめざす取り組み

日立の家電品アウトレット品のオンラインストア
https://store.kadenfan.hitachi.co.jp/store/e/eOutlet/

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