家電や空調設備など人々の生活に密着した製品を作っており、長年に渡って信頼されるブランド力を築いてきた「日立」に興味を持つ。社員と接する中でその人柄や社風の良さを感じたことから入社を決意する。
現在は技術営業として、製薬企業やクリニック、再生医療に着手されている企業を対象に再生医療向けのCPC（細胞培養加工施設）用クリーンルーム総合ソリューションを提案しています。単に製品を販売するのではなく、設計から保守・メンテナンスまでを含んだ「トータルエンジニアリング」を提供するのが仕事です。
私は、入社後の2年間で「ルート営業」「設計」「技術営業」の3つの職種を経験してきました。その中で培ってきたお客様との関係の築き方や技術の基礎を学んできた経験を活かして、現在の仕事に取り組んでいます。
私は主にCPCと呼ばれる特定細胞加工施設のトータルエンジニアリングを提供しています。再生医療とは細胞や組織を移植することで臓器や組織機能を再建する治療法のことで、今後さらなる発展が期待されている分野です。このような社会から必要とされる分野に携わり、患者様のQOL向上の一助となっていることに大きなやりがいを感じています。
特殊空調技術により高精度に空気の質を制御する「クリーンルーム」という設備環境提案したときのこと。この「クリーンルーム」は細部の設計が難しく、設計基準値に従って設備を計画しても設置環境によっては稀に求められる基準に達しなかったり、予期せぬ設備エラーが起こったりするのですが、それによってお客様からご意見を頂いてしまうといったことがありました。それ以降は、より一層お客様視点で考え、迅速に解決策を提示することで最終的にはご納得いただくことができました。
どれだけ入念に準備をしても、防ぎようのない失敗やトラブルが起こってしまうことはあります。しかも、新たな設備やソリューションを導入した際にトラブルが起こると、お客様が不安に思われるのは当然です。そんなときこそ重要なのは、失敗やトラブルの後に「どう動くか」だと学びました。いかにスピーディな対応ができるか、いかに入念に仕様を再検討できるか。お客様が重視されていることに応じて解決案をご提示し、最後は安心していただけるよう取り組むとともに、トラブルの要因を把握し、他のお客様に同じようなご迷惑をおかけしないように行動することをより強く意識するようになりました。
全体を把握し、準備を怠らないことでしょうか。プロジェクトが長期的なものであるほど、全体感を把握しておく必要があります。私自身、現在の部署に配属された当初は目の前のことに精一杯で全体が見えなくなることがありました。しかし、しっかりと準備をしてタスクを洗い出し、不安要素を減らしていくことで、プロジェクトが遅れるリスクも大幅に減少し、お客様の要望にも最大限沿うことができるように。結果的に、お客様にもご満足いただける仕事ができるようになったと実感しています。
より幅広いスキル・知識を習得するのが目標です。技術営業は、一般的な営業職に求められる提案力や行動力といったスキルに加え、お客様のご要望に沿う提案ができるようになるために自社の技術やお客様の業種に関する理解も必要になります。その上、プロジェクトが始まれば、社内はもちろん外部のメーカーや業者、そしてお客様と円滑にやりとりするための専門的な知識やコミュニケーション力も必要になるのです。
求められるスキルや知識の幅が広いからこそ、「学ぶ姿勢」が何よりも大事だと思っています。また業務で経験することや、関わる人も多様な中、仕事を通じて自分の成長の機会を見つけ出すことも欠かせません。現在私が所属している部署は、とても風通しが良くてなにかあれば全力でフォローしてもらえる温かさがあります。この環境の中で経験を積み、自ら学び、エキスパートとなれるよう努力し続けていきたいです。
私は日立グループが掲げる「協創」のコンセプトのもと、他社との連携によりお客様の課題を解決する現在の仕事に大きな魅力を感じています。入社した当時は技術営業という職種に就くとは思ってもいませんでした。それまで専門的な技術分野を学んだことがなかったので苦労することも多かったのですが、興味と意欲さえあれば必要な知識を身につけることができます。就職活動は様々な企業・職種をのぞくことができる貴重な機会です。未経験の分野にも挑戦し、多くの企業や人との出会いの中で、視野を広げてください。
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