学生時代の就職活動で志望していたのはメーカーでしたが、途中で調達という仕事に出会い、ビビッと魅力を感じたのがはじまりでした。なぜなら文系出身の場合、なかなか直接モノづくりに関われるチャンスはありませんが、調達であれば、最上流からモノづくりに関わることができる。そこで蓄電デバイスメーカーに入社し、本社や工場での調達、グループ会社での調達部門の立ち上げなど、13年にわたって調達分野で経験を積みました。そして事業再編を機に、2021年、当社に入社しました。志望の一番の理由は、家電製品は私たちの暮らしに身近で、お客様が手に取る場面をイメージできること。また、栃木事業所は私の住まいからも近く、恵まれた環境で新しい仕事に集中できると思ったことも決め手でしたね。
私が所属する冷熱家電調達部は、冷蔵庫をはじめとする製品に関わる調達を担う部署。その中でも、私は鋼材やそれに関連する外注部品の調達を担当しています。調達という業務の役割や流れは基本的に同じなので、前職での経験は大きく活きています。一方、鋼材は初めて扱う部材のため、ゼロから学ばなければならないことも多く、新鮮な気持ちで新しい仕事に向き合っています。やりがいは、やはり自分たちが手がけた製品がお店に並ぶこと。先日、私が材料調達を担当した新色の冷蔵庫が発売されました。たまらなく嬉しくて、ついつい家電量販店まで見に行ってしまいました。
入社して実感した当社の特徴は、部門を超えた連携がスピーディーで緻密であること。配属されて早々、私が調達を担当する外注部品で緊急に検討しなければならない課題が見つかりました。そこで、設計や製造、品質保証など関連する部署の担当者に連絡したところ、すぐに集まってミーティングを行うことに。課題の内容や対応策など議論して、その場で解決することができました。私が当社に入社したのは、コロナ禍で緊急事態の最中。そのため関連部署には挨拶にも行けず、ほぼ全員が初対面でしたが、それにも関わらず私からの緊急メールに快く速やかに対応してくれたのです。当社はチームワークがよく、とても働きがいのある会社だと感じています。
もちろん、部内のコミュニケーションもスムーズです。調達する部材や協力会社など、わからないことがあればいつでも気軽に相談できる雰囲気がありますね。また、頻繁にグループミーティングを実施し、みんなで定期的に情報を共有して課題を検討しています。私は、日々の業務でぶつかる課題や不明点などを整理し、ミーティングでまとめて相談するように心がけています。現在、冷熱家電調達部のメンバーは約30人、購買担当は約10人います。前職では事業所が分散していたこともあり、大人数の仲間と一緒に仕事をすることはありませんでしたが、現在は自分の担当以外の材料や業界のことなど多種多様な知識を得る機会も多く、それが自分の新たな成長につながっていくと実感しています。
調達の醍醐味は、取引先にとっての窓口であり、社内の部署にとっての発信源であるということ。担当者の発想次第で、いくらでもアクティブになれる仕事だと考えています。たとえば、高品質な部材を低コストで調達するために、取引先同士の連携を図ったり新たな技術開発を打診したりすることもあります。また、社内に対しても代替材料の採用を提案し、協力を得ながら検討を進めています。
現在の目標は、担当する材料分野を突き詰めていくこと。そして今後は、精通する分野をひとつでも多く増やしていきたいと思っています。今はまだ他部署の人たちに相談するばかりですが、社内外を問わず信頼されて相談したい時にはまっ先に顔が浮かぶような人財をめざしています。また、調達部には若手社員も多いので、これまでの経験を活かして彼らの成長もサポートしていきたいですね。日立グローバルライフソリューションズというフィールドで、大好きな調達の仕事をどこまでも極めていきます。
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