日立グローバルライフソリューションズ株式会社(以下、日立GLS) は、空調IoTソリューション「exiida(エクシーダ)遠隔監視」のオプションサービスとして、「exiida遠隔監視・デマンド制御ソリューション」を新たに開発し、2024年4月1日から提供を開始すると発表した。
空調IoTソリューション「exiida遠隔監視」のオプションサービスとして、2024年4月1日から提供開始
「exiida」は日立の空調IoTソリューションの総称であり、「exiida遠隔監視」は空調機器の運転状態を監視して故障発生時はすぐにお客さまへ通知し、直前の運転データを確認することもできるなど、迅速な修理対応が可能となるサービスである。
今回新たに開発した「exiida遠隔監視・デマンド制御ソリューション」は、室温など空調機器の稼働情報や気象情報などをもとに、AIが常時消費電力を予測して、目標デマンド値(*1)を超えないように空調機器を制御することにより、お客さま施設の電気料金の削減に貢献する。
さらに、室内ユニットの吸込温度を監視して室内温度を把握し、AIにより制御する室内ユニットを自動で選別する。室内ユニットを個別にコントロールすることで、快適性を大きく損なわずに、空調機器の消費電力を抑制する。
(*1)目標デマンド値:本サービスにより低減を図った後のピーク電力値
主な特長:exiida遠隔監視・デマンド制御ソリューション
1.電気料金の低減に空調機器のデマンド制御を活用 【New】
基本料金に大きく影響する契約電力をデマンド制御で低減して、電気料金の削減に貢献する。高圧電力の契約が500kW未満の場合、電気料金の基本料金の計算に使用される契約電力は、直近1年間の最大デマンド値(最大需要電力)(*2)が適用される。この最大デマンド値を減らすことで、契約電力を抑えて基本料金の削減につなげることができる。
(*2) デマンド値:30分間の消費電力の平均値
「exiida 遠隔監視・デマンド制御ソリューション」は、室温など空調機器の稼働情報や気象情報などをもとに、AIが常時消費電力を予測して、目標デマンド値を超えないように空調機器を制御する。
2.快適性を大きく損なわないデマンド制御 【New】
「exiida遠隔監視・デマンド制御ソリューション」は、室内ユニットの吸込温度を監視して室内温度を把握し、AIにより制御する室内ユニットを自動で選別する。室内ユニットを個別にコントロールすることで、快適性を大きく損なわずに、空調機器の消費電力を抑制する。
3.導入がしやすいシンプルなシステム構成
新設・既設を問わず、集中リモコンを使っている場合は、遠隔監視通信ユニットとパルス計測ユニットの設置工事だけで導入することができ、設置や導入に関連する負担を軽減することができる。
(*3) 日立独自の高機能伝送方式
(*4) 電力会社様設置
HVAC&R JAPAN 2024出展について
日立GLSは、2024年1月30日(火)から2月2日(金)に東京ビッグサイトで開催される、冷凍・空調・暖房機器の専門見本市・展示会である「HVAC&R JAPAN 2024」の日立ブース(日立GLSと日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社の共同出展)に、「exiida遠隔監視・デマンド制御ソリューション」を出展する。
日立ブース
東京ビッグサイト 東展示棟1・2ホール(小間番号 006)
空調IoTソリューション「exiida遠隔監視」について
「exiida」は日立の空調IoTソリューションの総称。「exiida遠隔監視」は、冷凍・空調機器をインターネット上の日立GLSのクラウドサーバへ接続し、運転状態を監視して故障発生時はすぐにお客さまへ通知し、直前の運転データを確認することもできるなど、迅速な修理対応が可能となるサービスである。また「exiida遠隔監視・予兆診断」は、「exiida遠隔監視」のオプションサービスの一つであり、AI技術を活用した高度なIoTソリューションで、業務用冷凍・空調機器の稼働状態から故障につながる変化を検知し、計画的な運用・保守管理のサポートを実現するサービスである。冷媒として使用されているフロンガスの漏えいを未然に防ぐためフロン排出抑制法で定められている業務用冷凍・空調機器を対象とした「業務用冷凍空調機器の常時監視によるフロン類の漏えい検知システムガイドライン(JRA GL-17)」に対応した常時監視システムとして提供している。これまでの目視による簡易点検の代替手法として位置づけられており、簡易点検業務に対する作業負担の軽減に貢献する。