日立グローバルライフソリューションズは、空調IoTソリューション「exiida(エクシーダ)遠隔監視・予兆診断」で使用する通信ユニット(オプション部品)の新製品として、日立のビル用マルチエアコンの室外ユニット内部に取り付けられる「exiida遠隔監視通信ユニット(ビル用内蔵タイプ)」を新たに開発し、2023年5月8日から販売を開始すると発表した。
ビル用マルチエアコンの室外ユニット内部に取り付け可能で、専用の設置スペースや追加の電源工事が不要に
「exiida遠隔監視・予兆診断」は、AI技術を活用した高度なIoTソリューションで、業務用冷凍・空調機器の稼働状態の監視と計画的な運用・保守管理をサポートするサービス。2022年8月のフロン排出抑制法の改正(*1)に伴う、業務用冷凍・空調機器(*2)の簡易点検の代替にも対応している。
今回、室外ユニット内部に取り付けられる通信ユニットを新たにラインアップすることで、据置タイプの通信ユニットの設置や追加の電源工事が難しい施設においても、「exiida遠隔監視・予兆診断」の導入が可能となる。また、最大64冷媒系統の業務用エアコンも一括管理することができる。これらにより、近年需要が高まっている空調設備における常時監視システムの導入を支援する。
(*1)フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(平成十三年法律第六十四号)第十六条第一項の一部改正。
(*2)フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律において定められた第一種特定製品をさす。
主な特長:exiida遠隔監視通信ユニット(ビル用内蔵タイプ)
1.専用の設置スペースが不要 【New】
ビル用マルチエアコンの室外ユニット内部に通信ユニットを取り付けることで、専用の設置スペースが確保できない場合でも常時監視システムとのネットワーク接続が可能となる。
2.追加の電源工事が不要 【New】
ビル用マルチエアコンの室外ユニット内部から給電を行う仕様のため、追加の電源工事は不要。
3.通信ユニット1台で最大64冷媒系統の業務用エアコンを監視可能
「exiida遠隔監視通信ユニット(ビル用内蔵タイプ)」を取り付けたビル用マルチエアコンの室外ユニットから伝送線(*3)を使い、他の日立業務用エアコンの室外ユニットと接続した場合、最大64冷媒系統までを一括管理することが可能。それぞれの室外ユニットに通信装置を取り付けする必要がないことから、設置工事が容易にできる。
(*3) 日立独自の伝送方式 H-LINKを使用。H-LINKの詳細はこちら。
日立のビル用マルチエアコンについて
空調IoTソリューション「exiida遠隔監視・予兆診断」について
「exiida」は日立の空調IoTソリューションの総称。「exiida遠隔監視・予兆診断」は冷凍・空調機器をインターネット上の日立GLSのクラウドサーバへ接続し、AI技術を活用した高度なIoTソリューションで、業務用冷凍・空調機器の稼働状態の監視と計画的な運用・保守管理のサポートを実現するサービス。2022年8月に施行されたフロン排出抑制法の改正により、業務用冷凍・空調機器を対象とした「業務用冷凍空調機器の常時監視によるフロン類の漏えい検知システムガイドライン(JRA GL-17)」に対応した常時監視システムとして提供している。これまでの目視による簡易点検の代替手法として位置づけられており、簡易点検業務に対する作業負担の軽減に貢献する。