11月4日~7日までの4日間、千葉県ほかで開催された「第60回技能五輪全国大会」の11種目に、日立グループから49名の選手が参加し、日立グループではプラスチック金型の髙野選手(日立グローバルライフソリューションズ)、工場電気設備で山﨑大樹選手(日立製作所)、電子機器組立てで内山雅也選手(日立ビルシステム)の3選手が金メダルを獲得した。
その中で日立グローバルライフソリューションズは、髙野選手の金メダルの1個のほか、銅メダル1個、そして敢闘賞を受賞した。
「プラスチック金型職種」の髙野亜依斗選手、2連覇達成!
プラスチック金型とは、家電製品や自動車など、さまざまな製品の一部として使われているプラスチック製品を生産する金型。課題図面をもとに、3D CADソフトを用いて金型を設計し、機械加工、手作業による磨き加工を施し1つの金型を製作する。製作した金型とそれによって成形された部品の寸法精度や見栄えを競うというもの。
昨年、この競技で髙野選手が金メダルを獲得、2連覇を達成するという快挙を成し遂げた。
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「精密機器組立て職種」の金澤歩夢選手が銅メダル獲得
精密機器組立てとは、機械加工(旋盤、フライス盤、平面研削盤)と手作業(ヤスリ)によって部品を加工、調整し、精巧な動きをする機械を組み立てる競技で、読図力、工作機械で精密加工仕上げをする機械加工技能、そして測定、ヤスリ仕上げ、組立て調整といった手作業で精度を出す技能など、いくつもの能力を駆使して競うもの。
この競技で、昨年は敢闘賞だった金澤歩夢選手が、見事銅メダルを獲得した。
「メカトロニクス職種」で高部颯矢選手・塙美咲選手のペアが敢闘賞を獲得
メカトロニクス職種とは、メカニクス(機械工学)とエレクトロニクス(電子工学)、インフォマティクス(情報工学)、そしてコントロール(制御工学)を駆使し設備製作をする競技で、配布された資料をもとに製品(ワーク)を検査、組立て後に所定の場所に搬送できるような設備の組立てとプログラミングを行う。
この競技で、高部颯矢選手・塙美咲選手の初参加ペアが、敢闘賞を獲得した。
日立グループの技能五輪にかける想い
日立グループは、将来の日立グループの製造現場を支える優秀な技能者の育成および技能伝承を目
的として、1963 年に開催された第一回大会から毎年連続で技能五輪全国大会に出場している。
今後も、企業理念「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」を実現していくために、モノづくりを担う若手技能者育成と技能伝承を継続していくとともに、誰もがいきいきと働き成果を発揮できる環境づくりに努め、さらなるDEI(Diversity, Equity & Inclution)を推進していく。
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